2014/06/16

日本のサッカーは大学生レベルなのか。

プロ化してまだまだ21年目。
人間の年齢に換算したら大学生。
ワールドカップ常連国の中には100歳を越えて何もかも知り尽くした仙人のような国もある。
選手達だけでなく指導者やサポーター、メディアが一体となってその国の文化を醸成する。
それに比べたらまだまだ青い。またしても痛感することとなった。

前半も後半も自分達のプレイができなかった。その要因はいくつかある。
コンディション不良による運動量低下、緒戦という緊張感そして慎重にいきたくなる気持ち、早い時間に“奪えてしまった”先制点。
これらが日本から本来のスタイルを忘れさせてしまった。簡単なパスミスによるボールロストが多く、アグレッシブで組織的なプレスや縦パスからのショートパス交換によるコレクティブな攻撃も「表現できなかった。」(長谷部主将)。
日本のサッカーを示せなかったのは残念だが、サッカーはそんなに甘くない。いい時も悪い時もある。それはどんなに強いチームでも同じだ。
ただ、本当に強いチーム、サッカーを知っているチームであったなら悪い時でも悪い時なりのサッカーをして勝ち点を拾うことができる。
列強国の場合はゲームコントロールや状況判断力、経験値が高いので特に選手を変更しなくても戦況に応じた最適なプレイを選択してくる。
大学生の日本にはまだまだそこまでの力がなかった。一つのスタイルしか持っておらず、それが出来ないと勝ち切れないのだ。
例えば、中盤でのパスミスが多いなら一旦後ろでゆっくりつないでリズムを取り戻してみたり、サイドの深い位置にロングボールを入れて裏を狙ってラインを押し上げてみたり。
あるいは、今日はみんな体が重いなと思ったなら、追加点を無理には取りに行かずに守備的な選手やボールキープができる選手を入れて試合をクローズするということも考えられる。いっそのことブロックを敷いてロングカウンターに切り替える方法もある。
結果論になってしまうが、苦手な形だとわかっているクロスボールへの対応についても、高さのない日本としてはボールの出所を90分間徹底的に押さえてもらいたかった。
しかし、今回は試行錯誤を重ねた結果、ザックはスタイルを貫くことにした。応用はきかないが、基本はできているし得意な形もある。そこに全精力を注ぐ。そういった判断だ。私はこの判断自体は賛成だ。
これから先、大学を卒業し社会人になって、課長にでも昇進して文化が更に構築されていった暁には、時間帯やスコア、気候に応じて最適なゲームコントロールが出来るようになってくるのだろう。
現チームにもワールドカップや欧州で研鑽を積んでいる経験豊富な選手が多い為、本当はそのあたりにも期待したかったのだが結果は残念なものとなった。

とはいえ、これでハッキリした。シンプルに自分達のスタイルを貫くしか道はないのだ。緒戦では勇気を見せられなかったが、あとがない状況である。恐がっていてもしょうがない。
ギリシャ戦ではぜひとも日本のサッカーをブラジルのみなさんに、そして世界のみなさんに見ていただきたい。失うものは何もない。

大学生なら大学生らしく潔くて清々しい攻撃サッカーを貫いてもらおうではないか。

GT7





2014/06/13

的中率60%の2014ブラジルワールドカップ予想!ブレイク選手も出てこいや!

2014ブラジルW杯 大予想さ!
私、自慢じゃありませんが、94年以降W杯優勝予想は3/5です!
(う〜ん、ビミョー) 





【グループA】
1ブラジル
2クロアチア
3メキシコ
4カメルーン

大観衆の声援をプレッシャーではなく力に変えて開催国ブラジルは首位突破か。注目の2位争いは中盤の構成力で勝るクロアチアが勝ち抜くと予想。

ブレイク期待選手:ボクシッチ二世といわれるクロアチアのレビッチ(フィオレンティーナ)。


【グループB】
1スペイン
2チリ
3オランダ
4オーストラリア
ビエルサスタイルがほどよく残るチリは好チーム。FW2枚看板への依存度が高過ぎるオランダは守備的布陣へのシフトがどう出るか。EURO2008のような鋭いカウンターが繰り出せそうなイメージはない。スペインは苦しみながらも首位通過か。

ブレイク期待選手:フェルナンデスがいない中、ファンタジスタの役割はこの人。バルディビア(チリ)


【グループC】
1コロンビア
2日本
3コートジボワール
4ギリシャ
日本は緒戦が全てか。難敵コートジボワールが最大のライバルになるはず。コロンビアは地力がワンランク上だ。

ブレイク期待選手:バルデラマの後継者ハメスロドリゲス、ポルトで飛躍するきっかけを掴みたいキンテーロ(共にコロンビア)、ポストプレーもさることながら決定力も半端ない和製レバンドフスキこと大迫勇也(日本)


【グループD】
1ウルグアイ
2イタリア
3イングランド
4コスタリカ
南米開催の地の利を活かしてウルグアイが首位通過。伝統的にスロースターターのイタリアは2位突破と予想。イングランドは未来への投資として今大会を終えるだろう。

ブレイク期待選手:途中出場で重要なゴールを決める予感がプンプンするインモービレ(イタリア)


【グループE】
1スイス
2フランス
3エクアドル
4ホンジュラス

史上最強との呼び声高いスイスの首位通過を予想。メンバーの総合力もフランスに勝るとも劣らない。リベリの穴はグリーズマンが埋めるとみられ問題はないが、U-17チャンピオンの黄金世代を擁する完成度はスイスが上とみた。ヒッツフェルトとデシャンという名将対決は楽しみだ。

ブレイク期待選手:U-17優勝メンバー レフティのジャカ(スイス)


【グループF】
1アルゼンチン
2ボスニアヘルツェゴビナ
3ナイジェリア
4イラン

この組合せであれば地の利もあるアルゼンチンの1位突破は確実。ボスニアヘルツェゴビナは初出場ながら経験豊富なベテラン揃いの好チーム。センターラインの軸も安定しておりナイジェリアを上回るはず。イランはアジア勢として健闘してほしいところだが。

ブレイク期待選手:既にブレイクしているがモドリッチに次ぐ真のワールドクラスに達する圧巻のパフォーマンスを見せるはずのピァニッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)


【グループG】
1ドイツ
2ポルトガル
3ガーナ
4USA

今大会の死の組。1試合たりとも侮れない。順当にいけばこの順位だが、CR7のコンディション不安、母国を知り尽くすクリンスマンの采配、前回大会ベスト8で主力の脂が乗り切っているガーナも虎視眈々とグループリーグ突破を狙う。

ブレイク期待選手:シュメルツァー不在の左サイドでスピードを見せつけるであろうドゥルム(ドイツ)。


【グループH】
1ベルギー
2ロシア
3韓国
4アルジェリア

今大会のダークホース・ベルギーは組合せに恵まれた。問題なく1位突破するだろう。2位争いは勝ち方を知っている知将カペッロ率いるロシアが一歩リードか。韓国は前回や前々回と比べて守備が不安か。

ブレイク期待選手:更なるビッグクラブ移籍へアピールしたいソンフンミン(韓国)、大会後の西欧上陸を果たしたいココーリン(ロシア)


以上の予想を踏まえると決勝トーナメントは以下のようになるが、果たして。。。

ブラジルvsチリ
コロンビアvsイタリア
スイスvsボスニアヘルツェゴビナ
ドイツvsロシア
スペインvsクロアチア
ウルグアイvs日本
アルゼンチンvsフランス
ベルギーvsポルトガル

決勝トーナメントは確定次第、改めて予想したいけども現時点では、、

【ベスト8】
ブラジルvsイタリア
スイスvsドイツ
スペインvs日本
アルゼンチンvsポルトガル

【ベスト4】
ブラジルvsドイツ
スペインvsアルゼンチン

【決勝】
ブラジルvsアルゼンチン

優勝 :ブラジル
準優勝:アルゼンチン
3位 :ドイツ

得点王:ネイマール
MVP:チアゴシウバ


日本については改めて書きたいけども。今大会は同盟国ザック率いる神風特攻隊でしょう。
失点は免れない。失点数を上回る攻撃他ない。いかなる結果に終わっても私はザックを支持します。
様々な識者が語っている通り、結果もさることながら「ブラジル大会のジャポンは素晴らしかったね!まさにサムライさ!」と見知らぬ外国人から評価されるようなインパクトを残してほしい。コレクティブで小気味よいパスワークから多くのゴールを陥落してもらいたい。
実現できるだけの選手、気候条件を含めた環境、準備は整っている。

GT7

2014/05/12

どこよりも早い2018ロシアW杯日本代表メンバー予想

4年に一度のワールドカップは代表メンバー発表から始まるといっても過言ではない。各国悲喜こもごもの当落選があっていよいよ観戦する我々も本大会のイメージが湧いてきて盛り上がってくる。

当落線上にあった選手の落選、元主力選手の落選、若手の抜擢、ベテランの復帰などサプライズはあるものの、現場からしたら“今”勝てるメンバーを選択しているに過ぎない。
ワールドカップはナショナルマッチの最高峰であり、年代別代表の大会のような若手育成の場ではない。巨大市場になっている欧州のクラブフットボールはビジネスの規模や競技レベルの上では最高峰かもしれない。とはいえ、フットボール人の中にこの4年に1度の祭典を軽視している人間はいないだろう。サッカー小僧の魂が最も揺さぶられる大会、それがワールドカップだ。
選手の見本市や今後のフットボールの潮流を決める大会ともいわれるが、この最も熱くなる大会に最も旬で“勝てる”メンバーが乗り込むことで初めて見本市たり得るのだ。

「現時点での最強メンバー」を選出しなければならない前提がある一方で、それがあまりにも年齢に偏りがあった場合は構成を見直す必要もある。
次の大会のことなど知ったことか、という判断を下す監督もいるだろう。経験を加える必要があるから前大会の経験者を呼ぼう、という監督もいるだろう。控えや準レギュラークラスに次代のエース候補を招集するケースもあるだろう。
監督や選手は目の前の大会に全力で挑むのが当然だが、バランスを考慮しないとその後の自国のフットボールが衰退する可能性がある。協会関係者は中長期的な視点で強化を図る必要がある。
戦術的役割のバランスやポジションのバランスといったバランスだけでなく、年齢構成のバランスもあって然るべきだ。
見本市だからこそ、自国で育成している有望な若手選手を送り込むことも国のフットボールカラーを示すメッセージにもなるのだ。

前置きが長くなってしまったが、以下が筆者が予想する次回2018年ロシアワールドカップの日本代表23名だ。ここには2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会を経験しているメンバーと2022年カタール大会を主力として迎えるメンバーがバランスよく構成されている。

※()内は大会開幕時の年齢

GK
1林彰洋(29)
12権田修一(29)
23川島永嗣(34)
DF
17植田直通(24)
4岩波拓也(24)
22吉田麻也(29)
19牟田雄祐(27)
2内田篤人(30)
3酒井高徳(27)
5長友佑都(31)
21山中亮輔(25)
MF
6山口蛍(27)
16米本拓司(27)
8柴崎岳(26)
15野津田岳人(24)
10香川真司(28)
20杉本太郎(22)
FW
9大迫勇也(28)
11柿谷曜一郎(28)
7宇佐美貴史(26)
13南野拓実(23)
14久保裕也(24)
18宮市亮(25)

フォーメーションは4-3-3。中盤の3枚は時間帯やスコアに応じてアンカーを置いたりトップ下を置いたり、トリプルボランチとして振舞える陣容。弱点の守備の時間帯を減らすべくポゼッション重視のチーム編成とした。
脳内妄想の中でJリーグで得点を量産しているベテランストライカー岡崎慎司(32)の土壇場でのサプライズ招集を迷った。しかし、欧州で活躍する他の選手の魅力が上回った為に見送った。
とはいえ、今回の状況とは異なる。ブラジル大会においてCFの切り札として、ウイングストライカーの控えとしても振る舞える大久保嘉人は選出されて然るべきだ。

2014/03/01